2018/10/18 15:51
最近では、オーガニックチョコレートやオーガニックカカオ、
フェアトレードが良い意味で世界的に人気になっていますね。
欧米の基準で審査され、マーケットが決めた最低価格を下回っては豆取引ができない、
専門機関の人間が畑に常駐して管理指導するなど多くの基準をクリアして
メーカーは有機やフェアトレードマークを取得し、マークをたくさん貼って輸出しています。
背景を何もしらない私たちにとっては、
欧米から輸入されたそれらの商品が購入時の判断基準となります。
しかし、後進国から日本に直輸入するチョコレートは、
有機栽培であってもそれをパッケージに謳うことができません。
欧米を通さないと取得できないようになっているんですね。
ただ、ポップや宣伝文句には本当のことが書ける。
欧米と交わした日本のルールに則るとダメだけど、
逃げ道はあげますよ。という日本的な良い面のグレーな対応なのだと思います。
フェアトレードや有機マーク取得は先進国優位な制度です。
もちろんそこで専門機関も利益を得ているでしょう。
だからチョコレートのことを知ると、
フェアな取引を斡旋する企業は現地で作ってもらう「教育」に奔走した方がいいのではないかと思うのです。
フェアトレードといっても、国内のbeen to barの半額位で購入できるのも、うーん。と。
有機カカオ豆使用、と言っても発酵食品なのでコンテナでの輸送、保管場所・温度などなどひっくるめるとどうにも、うーん。と。
なる私の頭です。また、
農場で働いている方の写真が載っているたくさんマークのついたチョコレートの味をみると、
またうーん。と首を傾げたくなるのです。個人的な意見ですが…。
かと言って、後進国での起業は容易ではなく、マフィアの関係もあったりと諸々鑑みるとそこでもうーん。となります。じゃぁどうするのよ!ってことになるのですが、まずカカオ豆原産国で製造されているチョコを食べましょうよ。ということになるのです。
新鮮(この表現が合っているかわかりませんが)で
フェアトレードで有機栽培カカオ使用で従業員も
自社の製品しか食べない『おいしい!』チョコレートを、と。
いま食べないでどうするの?の勢いですよね。
バリ島でも劣悪な畑環境で育っているカカオが沢山あります。きっと手が回らないんですね。わたしが思うに、ここのPrimoの先代の社長はこういった手が回らないカカオ農家さんのこともこれから助けていくのだと思います。先代Primo社長はイタリア人。(本職は設計士です)奥さんがインドネシア籍なので比較的スムーズに回っているように見えます。そしてインドネシアのカカオ業界にも尽力を尽くしています。今は息子に代を譲っていますが、まだまだ活躍されると思います。
私が躍起になって輸入しているのはこんな背景もあるからなんです。全部ひっくるめて心に罪悪感を持たずに常においしく食べれるチョコレートなんですね。
今回、メーカーさんの20%値上げで再輸入販売を真面目に悩みました。欧米商品やbeen to barのような華やかさがない分、売れる金額が決まってきます。また、個人輸入ですし、宣伝にドッカーンとお金を掛けることもしておらず、かと言ってなぜか口コミが少なくシーンとしているこの環境では、他のバイヤーさんが今後Primoの商品を取扱う日が来るでしょう。でも今はわたしが食べたい!お得意様も食べたい!と言ってくださる。そうすると私が輸入しないと誰も食べれない。とうことで、近日中にバリ島よりチョコレートが届きます。乞うご期待ください。
私はかれこれ3年はこれしか食べていません。ちょっとつまらないですかね。